「その仕事、全部やめてみよう」を流し読んだ
今回は「その仕事、全部やめてみよう」の流し読み日記です。
前回の流し読み「「コンサル一年目が学ぶこと」を流し読んだ 」の時にレコメンドで出てきたので読んだ。
筆者のITベンチャーと大企業の両方での経験をまとめたもの。ささっと読める文量です。
概要
1章:「谷」を埋めるな、「山」を作れ!
2章:「ハンマーと釘」の世界の落とし穴
3章:「ラストマン戦略」で頭角をあらわせ
4章:「To Stopリスト」をいますぐ作る
5章:職場は「猛獣園」である
これからキャリアを築きたい人やこれからチームまとめて行くというような人にとって役立ちそうなTipsがまとめられている本。
社会でどのような動き方をすれば良いのかを大企業・ベンチャーそれぞれの視点のエピソードを交えて紹介している。
ピックアップ
例のごとく気になったところピックアップ。
業務命令でビットコインを配布
大企業内で新しい技術を浸透させるために実施したことの話。
新しい技術に関して言葉で重要性伝えたり、書籍を勉強しろと言っても効果が薄い。それを「理論よりも実践を」のスタンスで、体験型の勉強会を実施した話。
ブロックチェーンの勉強会では実際にビットコインを配布すると、イヤイヤだった人も「これならわかる」となっていった模様。
この辺りの動き方(とにかく新しいものやってみよう)はベンチャー系だと自然にあるような動きかも。そんなベンチャー系では以下の注意も。
「ハンマーと釘」
ハンマー(新しい道具・技術)を持ったら全てが釘(ハンマーを使って解決するもの)に見えてしまうこと。ベンチャー系ではよくありそう。
その点については「それが実現して喜ぶ人の顔が想像できないならやるな」というのを浸透させていったとのこと。
ただ、それは新しいものをすぐ使うなということではなく、まず計画(Plan)から始める「PDCA」と、まずやってみる(Do)から始める「DCAP」のそれぞれを適用する領域を見極めろという話のよう。
「一番近く」と「一番遠く」だけを見る
キャリアプランやプロジェクトの推進など、長期的な物事を考える場合に陥りがちなのが、
「一番近く」:今何をしないといけないのか、問題はなんなのか
「一番遠く」:どんな成果を出して、どうなっていきたいのか
の両方を考えるあまり、大体の人のが「中間あたりの地点」を見てしまう、とのこと。
感想
一気読みできる文量&文章だった。
また、難しい理論というよりは体験談とそこから得られる若手に対するアドバイスというような内容なので、これからキャリアを築いていく方々がさらっと読んでおくのに良い一冊という印象でした。
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「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を流し見た
今回は読書じゃなくて映画です。さらっと概要と感想だけ。
2015年にアカデミー脚色賞受賞の作品らしい。YouTubeムービー、Netflixなどで見れます。
概要
リーマンショック時の実話を元にしている映画。
当時金融の世界でどのようなことが起こっていたのかをトレーダーや銀行目線で見られます。
専門用語や会社名なんかもポコポコ出てきます。解説は映画中でされるものの、全く金融系に興味がない状態だとつらいかも。
など(・・・ざっくりしかわからん。。。)
加熱する市場の中で、危険性を見出した人物たちがどのように動いたか、金融の世界とはどういうものなのかが垣間見える作品。
感想
どなたかがレビューで書いていましたが、「華麗なる大逆転」という日本語の副題がちょっと誤解を生みそう。
「リーマンショックを予見して大儲けしたぜー!ヒャッホー」という内容ではなく、各人物の苦悩が色濃く表現されています。
取引が成立して喜ぶ若手トレーダーに対して「喜ぶな、自分達の予想があたることがどういうことがわかっているのか。(アメリカ金融が崩壊して多くの人が家を失う)」と制する場面や、最終的に空売りとしては大成功を納めたトレーダーが無言でその結果の数値だけ記載する場面など、一般想像する「華麗な大逆転」な感じではないです。
しかしだからこそ、リーマンショックや金融について冷静に考えるきっかけになる良い映画と思いました。
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「コンサル一年目が学ぶこと」を流し読んだ
今回の流し読み日記は「コンサル1年目が学ぶこと」です。
概要
コンサルタントに限らず、社会人が普遍的・汎用的なスキルとして身に付けるべきスキルや考えがまとめられた本。
この本自体が優秀なコンサルタントが作った資料のような「当たり前なことを当たり前のようにきれいに言語化された」良い本と思います。
多くのベテランコンサルタントを取材して、共通するものをまとめたとのこと。なので「どこかで聞いたよく言われていること」と思ってしまうものの、そういう「きっちり言語化されており自身を振り返ることができる」良いまとめ本。
4章構成になっており、
- コンサル流話す技術
- コンサル流思考術
- コンサル流デスクワーク術
- コンサル流ビジネスマインド
となっている。
では例の如く気になったところのピックアップ。
ピックアップ
1章
・ファクトで語る、感情で語るのは後で良い
熱意を持ったプレゼンや感情に訴えかけるプレゼンも時には必要だが、それはベテランになってからでも遅くない。ファクト不十分で熱意だけあるようなものは能力を疑われる。
・期待値を常に超える
信頼を得るために必要、そしてコンサルタントが常に行わないといけないのが、期待値を少し超える結果を出し続けること。
そのために期待を把握し、調整することも大切。
2章
・「考え方を考える」という考え方
文中のタイトルまま。アプローチ方法・考え方・段取りを最初に考える、という話。これは作業の順序とかではなくもう一段上の部分のこと。ここは以下引用のコンサルタントの仕事例がわかりやすかった。
コンサルティングというのは、やってみないと何が出てくるかわからないサービスの最たるものです。最終報告書がどういうものになるかは、提案時点では、まるでわかりません。
それなのに、いったいどうすればコンサルティングを依頼する企業に、お金を出そう、と決めてもらえるのか。
コンサル提案は対象の内容を示すわけではなく、どう考えて何を調べたら解決するのかを示すもので、それこそが考え方を考えることだそうです。
・雲雨傘提案
事実、解釈、そこから導かれる推奨アクションを明確にわける。
雲が出てきた(という事実があり)→雨が降るかもしれない(と私は解釈したので)→傘を持って行くと良いです(アクション)
この3つは常に意識しセットで考えること。
これも文中の例で、若手コンサルタントは「何かの調査を依頼される → こんな事例がありました → それは事実なの?筆者の意見なの?あなたの解釈は?どうするべきなの?みたいに詰められる」というような鍛えられ方をするそう。
3章、4章はサラッと目に
3章では
・最終的なアウトプットの枠を作ってから取り組むアウトプットドリブン
・目的を絞った読書術
・作業効率化
など少し具体的なテクニック系の話
4章では
・学生は消費者、社会人は生産者
・早めにアウトプットを出すことは結果として質もよくなる
・コミットメントの高さ
などまさに1年目の心得てきな話
まとめ
自分も出来てないところいっぱいあるなーと振り返れる本。
あらゆる仕事で不確実性がましている時代だからこそ、今後こういったスキルを当たり前のように実践できることが非常に武器になると思います。
「悪いヤツほど出世する」を流し読んだ
今回は「悪いヤツほど出世する」という本の流し読み日記です。
原書は「Leadership BS: Fixing Workplaces and Careers One Truth at a Time」というタイトルなので、直訳すると「リーダーシップの戯言」みたいな感じです。
リーダーシップに関する迷信や誤解について提言しているような内容です。
概要
本書は一般によく語られる「理想的なリーダー」像について、現実に成功しているリーダーの事例と比較しつつ、そのおかしな点を洗い出していくような内容です。
謙虚で、誠実で、思いやりがあるというような資質が、リーダーとして成功するために本当に必要なのか、なぜそのような理想的な像ができているのか、を様々な観点で説明しています。
では例のごとく気になったところをピックアップ。
ピックアップ
リーダーシップビジネスの問題
まず最初に「リーダーの育成をする」というセミナーや産業が活発になっているが、それに反して全然成果が上がっていない、という点から出発する。
色々と問題点の指摘は書かれているが、「リーダーシップ産業(例えばセミナー)はその場にきているリーダーを感動・感心されることが目的になっている(本来はリーダーがその後どう行動変化したかだが計測できない)」という点はなるほどなと思った。
(あれですね、セミナーでわかった気になる現象ですね。はい。・・・。)
そのため、その場のリーダーは満足して高評価を付けるような感銘を受けるエピソードなど蔓延ってしまっていると。そのエピソードと実際に成功を収めているリーダーは違ってないですか?本当にそれで良いリーダーになれますか?という問題提起がされます。
オーセンティック・リーダーシップ
オーセンティック・リーダーシップやサーヴァント・リーダーシップについても書かれています。これらのリーダーシップ論は「リーダーは謙虚さ誠実さを持って部下を支えたり導いたりする」というもの。
(サーヴァント・リーダーシップについてはちょうど前回紹介した HowGoogleWorksでも出てきました。書籍概要は流し読み日記をどうぞ。露骨な宣伝。)
これらについて否定しているわけではない(と読み取った)が、実際に成功に導くリーダーは時として嘘をついたり謙虚とは真逆のことをしたりする必要もあり、「理想」と「現実」について細かく語られています。
自身を守ること
リーダーに対してだけでなく、部下的な立場の人に対するアドバイスもあり、例えば「理想的なリーダーが常に自分を助けてくれる」と信じるのではなく、現実を見ながら自身を守る必要についても書かれている。
不一致の解消
最後にまとめとして、現在リーダーシップに関する理想と現実でどのような不一致が起きていて、組織にどう向き合うと良いかがまとめられている。
・「こうあるべきだ」(規範)と「こうである」(事実)を混同しない
・普遍的なアドバイスを求めない
・白か黒かで考えない
・多くの人が求めるもの(情報など)と必要なものの不一致
・リーダーシップの多元的な性質と人々が求めるリーダー像の不一致
などがピックアップされている。
まとめ
リーダーシップに関する「理想と現実」を様々な事例を元に書かれており、リーダー的な人だけでなく組織に属する様々な人に参考になりそうだと思った。
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「How Google Works」を流し読んだ
今回は「How Google Works」の流し読みです。
Googleのビジネスに関する考え方や実際の事例を紹介する本。ITの最先端企業として誰もが知っている会社がどんなことを重視してビジネスを展開しているのか知れる本。
特に技術系の会社のマネジメント層な方は一つの考え方として参考になるかも。逆に参考にならなそうなところも。(後述)
概要
Googleのトップ層の方々が書いている本で、実際の事例や社内での取り組みなども紹介されているため読み物としても面白い。
目次としては
- 文化
- 戦略
- 人材
- 意思決定
- コミュニケーション
- イノベーション
と章に分かれておりそれぞれ濃い内容ですが、今回は「どんな人を採用して」→「どんな文化を作って」→「どのような戦略で新しいビジネスを作るのか」の流れで、例のごとく気になったポイントをピックアップしていきます。
ピックアップ
Googleの人材
スマートクリエイティブ
Googleが求める人材として「スマートクリエイティブ」というワードが出てくる。スマートクリエイティブは一言でいうと、「専門知識・技術的に優れいるだけでなく人をひきつけ、実行力に優れ、プロトタイプを作れる人間」といういわばスーパーマンな人。そんな人多くいるの?と思いますが、そういった人を獲得し自社に定着させるために採用や文化・労働環境を妥協しないということだそうな。
妥協なき採用
スマートクリエイティブを獲得するための採用基準なども紹介されていて面白い。
・LAXテスト(LAX=ロサンゼルス空港)
数時間足止めをくらったとして、その人と一緒にいたいと思うかどうか
・ラーニングアニマル
学習し続ける資質があるかどうか
など、聞いたことがある(人もいるかも)用語も登場するが、まとめると以下の4つを採用時の基準としているそう。
- 全般的な認知能力
- 職務関連の知識
- リーダーシップの経験
- グーグラーらしさ(野心的、チーム・サービス重視、独創性、誠実さ など)
そして、「経営者にとって一番重要な仕事は採用」「採用の質を犠牲にしてまで埋めるポストはない」という精神で「自分より優秀な人間」を獲得するよう注力しているそう。
すごい。
文化
20%ルール
高度な人材を定着させるための文化についても事例を含め、書かれている。
特によく知られた「20%ルール」やそこから生まれたプロダクトのストーリーなどもあり興味深い。20%ルールは、割と間違って解釈されたり、真似したものの機能しないので中止した企業なども多々あるが実際にはどんなものだったのかを知れる。
なお本書の中でもユーモアを交えて「20%ルールというか実際は120%になってる」みたいなことも書かれており、社員が自発的に本業以外のやりたいとおもえる土壌づくりが大切なようです。
ビジネス
技術先行の思想
ビジネス面での話も色々と紹介されているが、重要なのが「技術的な優位性」をかなり重視しているということ。
よく「技術だけでは意味がなくてビジネスにつながってこそ・・・」というような論調もあるが、グーグルは真逆でなにか技術的に突き抜けたものこそが必要と考えていて、それがなかったプロダクトは失敗しているとのこと。
オープンなマインド
ビジネスにおいても社内の情報においても、オープンにすることを前提として設計しているそう。
アップルと比較(AndroidとiOSとかビジネス的な面とか)する話もあり面白い。
感想とまとめ
スマートクリエイティブと呼ばれる高度な人材をいかにひきつけ、裁量を与え、イノベーションを作り出しやすい環境を作るかというGoogleのマネージメントに対する考えがわかる良い本だった。
ただ、容易に真似できるものではないし、下手に一部だけ真似るとかすると危ない面もあるなと思った。起業家として生きても十分成果を出せるレベルの人を更にスケール大きくするためのマネージメントというイメージ。
いきなりこういった文化を形だけまねるのではなく一つの見本として、文化定着具合や人材のレベルアップの状況に応じて取り入れていく必要がありそうです。
「Team Geek」を音声読み上げ使って読んだ
本日の流し読み日記です。今回は流し聞きもしてみました。
読みかけて積んでいたチーム作りに関する本です。
概要
ギーク(エンジニア)が活躍するチーム作りのノウハウをHRT(謙虚・尊敬・信頼)という3つの要素を中心に解説した本。
「エンジニアリングは簡単だ。人間は難しい。」
「人間は断続的なバグの大きな塊だ」
というような言葉から始まり、いかに不確定要素盛りだくさんな人間をまとめて成果を上げていくのかということをまとめている。
ピックアップ
コロナ騒動な今の状況に関係しそうなものも含めていくつかピックアップ。
コミュニケーションツール
チーム文化に関する章の中にコミュニケーションに関する部分があります。
エンジニアはコミュニケーションを重視しないことが多いが、そんな中Googleではどのようなコミュニケーションや情報共有を設計しているのかが書かれている。
効率的なミーティング
・一人ずつ時間をかけて報告するようなものはNG
・新しいものを検討するときは5人以上参加させない
・会議のない日や時間帯を確保
・アジェンダを事前に配布
日常的な議論
上記のミーティングは必要な人で短く、というようなイメージだが、議論は活発にするためにツール等をうまく使うというイメージ。
・「メーリングリストを使わずにソフトウェアを書ける人を知らない」とのこと
・オンラインチャット
・課題管理ツールを使う
・コードレビュー(については「作者名を書くか問題」などいろいろなトピックあり)
それぞれどのように使うべきかという細かい紹介がされている。
地理的障害のあるチーム
ここがちょうど今の世の中と関連しそう。分散チームだったりリモートでの働き方について。
・決定事項を文章化してブロードキャストする
・チャット内容も再投稿して、他のメンバーに意思決定の流れを見せる
・ビデオチャットなどを利用
で、意外だったのが「フェイスツーフェイスの帯域を過小評価してはいけない」とあり、Googleほどグローバルでリモートワーク(WFH)が普通に行われている会社でも定期的に対面で会話することなどの重要性を強調していた。
ギークチームのマネージャー
「エンジニアはリーダーになりたがらない」「キャリアのどこかでリーダーの立場になってしまうときがある」というようなエンジニアの本音から始まる、「なんとなくリーダーになってしまったエンジニア」のための章がある。(第3章)
HRTの原則を使っていかにアンチパターンを避けてパフォーマンスを上げるかといったもの。
(ちょっといつもより書きすぎてるのでサラッと)
サーバントリーダー
・引っ張っていくリーダー像ではなく、HRTの雰囲気を作り、エンジニアに対応できない社内政治的な部分の障害を排除、合意形成の支援などに注力
・技術的な側面とチームの人間関係を管理しないといけないのがつらいとこ(人間のほうが難しい!)・・・だそうです
アンチパターン
・パフォーマンスの低い人を無視する
・チームを子どもとして扱う
・みんなの友達になる
などなどアンチパターンと対処がのっている。
いわゆるトップダウンなリーダーとは異なる像なので、なんとなくリーダーになった方はぜひ参考にどうぞ。
音声読み上げ
タイトルに音声読み上げと書きましたが、今回音声読み上げソフトに読ませて見るとどんな感じかなーと思い、以下を試してみました。
上は、いわゆるゆっくりボイス、下はまた違った音源です。
ゆっくりボイスは流石に頭に入ってこないなーという印象でしたが、Balabolkaの方は意外と自然な読み方になっていて、案外良かったです。
ただ、ながら作業では流石に頭には入りません、ただ文章を読むのと文章を見つつも音声が流れてるのでは結構負荷が違うなと思いました。(「新聞読む」のと「ニュース見る」のぐらいの差。)
ということで、本の内容+フリーソフト紹介でした。。。
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「革命のファンファーレ」読んだ
読書日記です。
少し今までの読書日記と毛色が変わって、キングコング西野さんの「革命のファンファーレ」です。
堅苦しくない文章で、現代の広告・宣伝やビジネスについて語っているものになってます。最近のビジネスについて知りたい人にも良いと思いますし、あまりITに馴染みのない人がクラウドファンディングや信用をベースにした考えなどを知るきっかけにも良いかと。
概要
内容としては絵本「えんとつ町のプペル」作り・宣伝し・大ヒットするに至った戦略や考え方を語ったものが中心。クラウドファンディングや無料公開など、色々と世の中の批判もあった事柄をどういう考えで行ったのかを語っている。
ただ絵本づくりだけにフォーカスしているわけではなく、これからのビジネスのあり方について語ったもので、特にITベンチャー的な思考と親和性が良さそう。
いくつかポイントを紹介。
ピックアップ
「お金よりも信用」の実感
個人の信用が大事、モノよりコト的なことはここ数年で言われていることではあるが、それらをきちんと理解し、行動原理を決めたりビジネスを設計している例としてとても参考になりそう。
「嘘をつかなくて良い環境を作る」ということであったり、「信用とお金を変換する1手段としてのクラウドファンディング」であったり。
特にIT系はこのあたりへの変化は速くないといけない業界で、個人のスキルや信用をどう設計していくかは業界人として考えさせられる。
宣伝とマネタイズ
「マネタイズするタイミング」を考えるということや戦略を練った上での「無料公開」の話など、宣伝やマネタイズの戦略をどう考えているかが端々に書かれている。
ただ一部無料化するだけのフリーミアムモデルや単にSNSに載せるだけの無料公開では宣伝としての効果は薄く、いかにマネタイズや認知獲得までの導線を設計するかというところの話はすべてのビジネスに通じそう。
「お金を出すきっかけづくり」や「自分の時間を使わない宣伝」などもためになる話。
ということで、文章としてはライトに読める本なのですが、特にこれからビジネスを作っていく意識がある人は読んでみるとよいかと。
逆にあまりにビジネスやIT(SNSとか)に興味がない人の場合は胡散臭いと見えてしまっても仕方ないかも。(本書がというかビジネス書全般そうかも。)
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