チラシの裏の設計書

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【ネタ】エネループ1本を自転車で充電するためには75kmほど漕げばよいらしい

※ネタ記事です。信憑性あんまりないのでご注意ください。

 

調査報告レポート

【報告内容】

エネループ一本を充電するために自転車何km漕げばよいか

・一人分の消費電力を賄うために自転車何km漕げばよいか

panasonic.jp

 

基礎調査

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まず電気関連の単位を復習しておく。

電圧はV(ボルト)、電流はA(アンペア)、電力はW(ワット)であり電力は電流×電圧をしたものである。

電圧は電気を流そうとする力、電流は流れる電気の量である。

電池のような電気を貯めるものは「どのくらいの電気(電流)をどのぐらい位の間流せる(時間)だけの電気を貯められるか」というのが電池の容量ということになるため、単位はアンペア・時間(Ah)となる。

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では本題。

エネループ

エネループの容量を調べる。単3タイプのスタンダードモデルで1900mAhである。

充電する際は容量の10%程度(0.1Cと表記する)の電流を流すのが基本のようだ。急速充電の場合は1Cで流す場合もあるようなので、ある程度許容幅はあるようだ。


発電機

次に自転車についている発電機である。

時速15kmで走ったときに6V, 2.4Wが定格のようである。つまり電流は400mA。

ただし交流電源であるため、まず直流に変換する必要がある(整流)。それによる若干の電流・電圧の低下はあるものの今回は無視する。

 

計算

400mAの電流をエネループに注ぎ込むとすると、理想的には単純に1900mAh / 400mA = 約5時間で充電が完了する。

つまり、自転車を15km/hで5時間=75kmほど走ればエネループ1本を充電できることになる。

なお、75kmは山手線1週半程度であるが、時速15kmは街乗りにしては速めの速度であるため山手線周回時には注意されたい。

 

一人分の電力を自転車で賄う

エネループ1本分の電力がそこそこの労力で賄えることがわかった。

では次に生活に必要な電力を生み出すことを考える。

以下の記事によると日本国民一人当たり年間8000kWhほどの電力を消費しているそうだ。

http://www.garbagenews.net/archives/2011740.html

では、8000kWhを自転車で生み出すことを考える。8000kWh/年ということは22kWh/日である。

上記調査より、自転車を1時間漕いで得られる電気が2.4Whである。この時点で桁が違いすぎるため正攻法を諦める。

より効率的に電気を得るため、自転車にカスタマイズを加えるのである。

一つの車輪に一つの発電機では勿体無い、8個ほど取り付ける。前後輪両方に取り付ければさらに倍である。

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こういうイメージだ。

 

この自転車を24台準備し、24人に漕いでもらう。これを24時間体制で行うと

2.4Wh * 16個 * 24人 * 24時間 = 22118.4Wh = 22.1kWh

となり、一人分の電力を賄うことができた。

電気は蓄積が難しいため、常に発電し続けてもらうしかない。

自分を中心に円運動してもらうのが良いだろう。さながら強制労働である。

https://pbs.twimg.com/media/D4e0eTRU8AA_b08.jpg:small

https://togetter.com/li/1339759

 

労働環境改善

最後に、「おっ、24人ならいけるやん」と思った富豪の方に注意ポイントを述べておく。

まず22kWh/日というのはあくまで年間量から算出した平均である。

電力需要は性質上、夏の暑い日や冬の寒い日ほど必要になる(エアコン等)。そういった増減に対応するに、自転車をこぐ速度を調整してもらわなければならない。30km/hほどの速度を出してもらえれば15km/hの時より130%ほど発電量を増やせるようだ。

過酷な日ほど過酷な労働を強いることになるため、ぜひ気候手当を検討いただきたい。

 

以上。

 

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前回のネタ記事↓

stkdev.hatenablog.com

 

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