チラシの裏の設計書

プログラム開発、データ分析からロボット作りまでものづくり全般を思うがままに書き連ねたブログ。

「世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本」を流し読んだ

前回に引き続き、プレゼン本読書記録。

お次はこれです。

 

www.kadokawa.co.jp

 

総評

シンプルで伝わるプレゼンにするにはどうするか、どのような構成にすると良いかということが体現的に書かれている。GEの研修で実際に行われたテクニックなど、すぐに実践しやすい情報もあり参考になった。

ただ、資料(スライド)のまとめ方などは淡々と要点が書かれているため少し具体的なサンプルなどがあればいいなと思う部分はあった。

 

概要と感想

参考になると思ったポイントを列挙。詳しくは本書をどうぞ。

 

ABCD→E

1. 聞き手の分析(Analyze Audience)

2. メッセージ構築(Build Message)

3. スライド構成(Construct Slide)

4. 伝え方の工夫(Deliver Presentation)

結果、聞き手の満足(Engagement)

という流れで考えよう

 

スライドを削る練習

・「10分用のスライドを準備してきてください→今から20分で5分用のスライドに作り変えてください」という研修がある。コアメッセージが固まってないとガタガタになる。

 

・「スライドを1/3に削り、さらにそれを1/3に削る」練習→コアメッセージが残るようにする→そこから肉付け

 

"スライドは巨大なカンニングペーパーではない"

 

このあたりは自分の発表したい内容がちゃんと固まっているかを確認する手段にもなりますし、良いスライドへのブラッシュアップになりそうです。

記憶に残るメッセージ

・「15語いないのメッセージにする(英語の場合)」日本語なら25-30文字程度

・GEの記者発表で使われたスライド例

1枚のスライドで「ecomagination」「Green is green」と書かれているだけ → これだけで30分。

ecomagination・・・エコロジー、エコノミー+Imagination(想像力)の造語

Green is green・・・1つ目のGreenは環境ビジネス、2つ目はドル札紙幣(greenback)で、環境ビジネスはお金になるということをメディアに会見

 ここまで短いのを作るのはセンスかもしれないですが、一文にまとめておくというのは重要そう。

プレゼンの目的

どれかだよ

・説得するとこ

 1. 意思決定をして欲しい

 2. 何かの行動をとって欲しい

 3. 自分の提案を受け入れて欲しい

・情報を伝えること

 4. 情報の共有をしたい

 

構成は後ろから考える

コアメッセージが決まったら構成を作っていく

・「物語(前置き)→問題(原因)→解決策」という順番はアジア人がやりがちでスタンダードではない

・「提案→問題→解決策→想定される効果」の順にしよう

最終ゴール「このプレゼンによりどんなことが怒るのか」から考えるといいよ

 

確かに前者で作りがちなので気をつける。研究発表とかならいいけどね。

黄金の1分間

・冒頭の1分間で聞き手の関心を引くことに失敗するともうだめ

・エレベータースピーチの練習

 ・(エレベーターに乗り合わせた上司に)60秒で言いたいことを伝える練習

・1分間を成功させるためのポイント

 ・1つの明確な目標を意識

 ・聞き手にわかりやすい言葉

 ・聞き手の優先事項と関連性を明らかに

 ・聞き手にとってのメリットを訴求

 ・聞き手の興味を引き付けるためのフック

とにかく聞き手目線

・1分間の例

 ・実例、ユーモア、逸話、引用句、例え話、衝撃的な事実(数字)・・・

 → それでも思い浮かばない場合はコアメッセージの質問系

  ・「目的:プロジェクト予算1億欲しい」→「このプロジェクトで来年3億の増益を見込めるとしたらどんな手段があるでしょうか」みたいな始め方

 

アクションプランまで落とす

・アイディアの提示、解決策の提案で終わるのは残念、そのあと展開(アクションプラン)まで見せると信頼を得られる

 

〜〜〜

 

もちろん内容はまだまだありますが、列挙しすぎても引用じゃなくなってしまうのでこの辺で。

 

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