「データ分析チームの作り方」を流し読んだ
久々の流し読み読書日記、今回は「データ分析チームの作り方」です。
総評
近年徐々に成功事例やノウハウの貯まってきつつある「データ分析組織」を作る上で、携わっている人ならぼんやりと考えていることがまとまって言語化されている本だと感じた。
チーム作りを始めための最初の1冊として良いと思った。
逆に言うと全体を俯瞰し、理想的なことを書きすぎているがゆえに「そうは言ってもなぁ」みたいなところもないわけではなかった。
(ざっと流し読みだったので見落としてたらごめんなさい。)
例えば、チーム立ち上げの1名目(責任者)はデータサイエンス事業の全体を俯瞰できてストーリーを描ける必要があるので、理想は外部でデータサイエンス事業実績がある人を連れてこい、とか。
概要・感想
全4章となっており、
1.データ解析の本場米国と日本の決定的な差
2.モダン・データサイエンス
3.分析チームの立ち上げ方
4.チーム運営
となっており、データ事業の現状から始まり徐々にチームの作り方に入っていく流れ。
1,2章はこの手の分野にいる人ならふんわりと抑えておきたい業界動向のようなイメージ。実際にチームに携わる人は3章からが本番。
混同されがちな「データサイエンティスト」「データアナリスト」「データエンジニア」「機械学習エンジニア」などの筆者の定義やそれぞれが追うべきKPIなどがまとまっており、言葉の共通認識をもつために良いと感じた。
それぞれの定義は妥当とおったが、会社により微調整は必要そう。
4章はチーム運営で気をつけることやTipsがまとまっているイメージ。
ページ数の都合もあるかと思うが、一つ一つはサラッとしている感じではあるが、チーム運営に詰まったときにヒントになるポイントとして良いと感じた。
特に「学びの共有回数」を運用指標とする、といったような案はなるほどと思った。
まとめ
データ分析組織を作ろうと思ったときや、設立間もない分析チームに入ったときにざっと読んで考えるべきポイントを整理するのに役立ちそう。