チラシの裏の設計書

プログラム開発、データ分析からロボット作りまでものづくり全般を思うがままに書き連ねたブログ。

「研究発表のためのスライドデザイン」を流し読んだ

スライド作りについてよさそうな本があったので流し読みました。

「研究発表のための」とあるように、きれいでおしゃれなデザインの話ではなくて、必要な情報を的確に伝えるという意味でのデザインの本です。

 

bookclub.kodansha.co.jp

 

概要

 

  • 第1部 「わかりやすい」スライド構成にするために
  • 第2部 「わかりやすい」スライドを作成する技術
  • 第3部 スライド全体の構成を聴衆に伝える工夫

構成はこうなっていまして、わかりやすいとは何か?を定義するところから始まっています。研究っぽくてすてき。

 

トピック

スライド作成技術の内容としては「1スライドに1メッセージ」や「簡素に」といったスライドデザインの基礎的な話ももちろんありますが、読み進めていくといろいろと踏み込んで解説しているところもあり、「あ・・・自分のスライドだめだ・・・」みたいになるところもありました。

いくつか紹介しておきます。

 

イラストレーションのためのステップ

伝えたい文章をイラスト・図にするためにどういうステップを踏むとよいかの解説。

キーワードの抽出や分類と相互関係の抽出、それを表現するための図示のサンプルなど、非常にわかりやすく説明されています。

 

わかりやすいかチェックリスト

わかりやすいスライドの評価軸が示されており、自分のスライドにどういう問いかけをして改善していけばよいかのヒントになります。

 

このあたりのトピックはほんのキャプチャを載せたいぐらいの気持ちになりますが、それはダメなので気になる方は書籍をどうぞ・・・。

 

まとめ

研究のため、とありますが、仕事や学校の中でスライドを使った説明をするときに意識すべきことが詰まっています。

スライドを作っていくうえでの自分で読むバイブルとしての側面もありますが、どちらかというとスライドをこれから学ぶ人に「良いスライドはどう作ればいいのか?」という疑問をぶつけられた際に教科書にするような本、というイメージがしっくりきました。「伝わるスライドってこういうことだよね?」と議論しながらスライド作成する際にぜひどうぞ。

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