「行動分析学マネジメント」を流し読んだ
お次は「行動分析学マネジメント」です。
読書メーターからペタ。
なにかの本を読んでるときに「行動分析学」という単語が出てきたので読みました。
概要
人が何を基準に行動の習慣ができて、それを組織やマネジメントに活かすためにどうすればいいのかということを言語化している本。難しいことが書かれているわけではなく、なんとなくあるなぁという事象を学術的な観点から整理している。
文章自体は架空の会社の物語になっているため、学術書ではなく物語としてさくっとよめるので概要を掴むのに良さそう。
全16章の構成になっていて、それぞれにテーマがあるイメージです。
https://www.nikkeibook.com/item-detail/49021
↑目次あり
序盤は、個人の行動を見て改善していくというもの、中盤から終盤は徐々に範囲を広げてチームのパフォーマンスや組織の活性化などに移っていく。
気になったとこピックアップ
好子・嫌子・強化・弱化
行動の直前の出来事と結果により行動が強化されたり弱くなったり消去されたり、ということを解説。
特に行動を変えるためには行動から60秒以内にフィードバックを与えられる必要があり、つまり昇給や自己実現などは直接行動に与える影響は少ない、というのはなるほどなと。
シェイピング
組織の強化のためのメソッド。
「組織全体をレベルアップするためには仕事のフローを洗い出して、それぞれのメンバーが今どのステップにいてどこが得意かを全員で理解、相互の情報交換を・・・」と書いてみれば特殊なことはないのですが、では実際できている組織がどれだけあるかと考えると胸が痛い。
表彰制度・トークン
制度の仕組みについても実用的な話があった。
改善提案を募集→一律で報酬・社内報に掲載、みたいなことをしている会社は多いとお思われるがそこでのマンネリ化改善のための確率操作の話だったり、表彰制度にうまく社員全体を巻き込むためにトークンを使ったりといった話。
トークンは仮想通貨でいうトークンのようないわばそこでだけ使えるポイントのようなもの。通常表彰制度というと年に1回などになるのであまり行動定着には寄与しないのをトークンをうまく使う、、、というような例。
最近だとこの手のピアボーナスもデジタル化もされてますね。
という感じでうまく日常の行動原理が言語化されていて、さらっと読める本なのでよいかと。ただ物語がどうも大成功例ばかりすぎてちょっと胡散臭く感じてしまうというのはあったかなと。
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年始なので「やる気が上がる8つのスイッチ」も流し読んだ
年始に読んだもう一冊。「やる気が上がる8つのスイッチ」です。
前回の流し読み記事中のDaiGoさんの動画に出てきたもう一冊です。
こちらもササッと読める量だったので気になったところをピックアップしていきますが、1枚絵に残しておきたいなぁという内容もあったのでいつもより頑張ってまとめてみます。
概要
自身や他者のやる気を維持する方法として絶対的な1つのやり方はないとし、3つの軸からタイプ分けや対処法を考えるというもの。
それぞれの軸やタイプ分けごとに特徴や対策をまとめているという構成になっています。
1枚絵でまとめてみる
あまり詳細にまとめすぎるのもよくないので、(実際の本では書かれている)心理学的な内容は省略して、紹介されているタイプ分けをざっくりと1枚絵にまとめてみます。
(書籍内では図はないためむしろ自分用にこれが書きたかった。)
まず、3つの軸は
証明or成長・・・実力を証明したいというタイプなのか、成長することが目的というタイプなのか
- フォーカス
獲得or回避・・・リスクをとって最大を取りに行くのか、減点をなくしたいタイプなのか
- 自信
ありor不安定・・・スキルに対する自信の有無
と解説されており、その組み合わせで8タイプに分けて解説しています。
3軸8タイプと目指す方向をまとめると多分こう!
オレンジが良い状態、黒いところが壊滅的な状態、灰色が問題ありな状態だそう。
マインドセットは成長を重視するように変えていくことが必要なのに対して、フォーカス(リスクをとるか減点をなくすか)は良し悪しはなく、人によってどちらを目指すのでも良いといったことや、その人のマインドセットやフォーカス状況によって、褒めることが悪い方向に作用することもある、、、などなどそれぞれの状態ごとにどう対処していくのが良いのかというのをまとめているのが本書になります。
また、自分だけでなく他人のやる気を出すためにどう接するかというところも合わせてかかれており、困ったときにぱぱっと読み返すのに良さそうです。
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年始なので「やり抜く人の9つの習慣」を流し読んだ
あけましておめでとうございます。
今年も流し読みブログを続けていこうと思います。(いつの間に流し読みがメインコンテンツになってしまったのか。)
2020年一発目は「やり抜く人の9つの習慣」です。読書メーターのページを貼ってみよう。
あと、DaiGoさんが読むといいよって言ってた。www.youtube.com
概要
全8章でサクッと読めます。
良い目標の立て方やどんなところが人間の継続的な活動を阻害するのかと言った部分を解説している本。人の心理の研究を元にしているため、自分自身の目標達成だけでなく、人への接し方や指導にも参考になりそう。
各章シンプルにまとめられているが、各章の終わりにまとめページもあるので、思い返す際にも親切。
気になったところピックアップ
章立てはこんな感じ
・目標に具体性を与える
・目標達成への行動計画をつくる
・目標までの距離を意識する
・現実的な楽観主義者になる
・「成長すること」に集中する
・「やり抜く力」を持つ
・筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
・自分を追い込まない
・「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
詳しいレビューは他サイトさんに任せるとして、気になったところピックアップ
if-thenプランニング
Xが起きたらYする、という行動パターンを決めておくと継続に効果あり。
ただし、否定的なif-thenプラン(例:ショッピングモールに行って、買い物がしたいと思っても、私は何も買わない)は逆効果になるので、「〜しない」は「〜する」に変える。
フィードバックは適切に
目標との距離を明確にして、向上していることがモチベーションを保つのでフィードバックが得られるようにすることが大事。
ただし、(例えば何かを指導するとき)上級者に対しては頻繁なフィードバックが良いのに対して初心者は頻繁にしないほうが良い、という研究結果も。
また、「これから」を意識するフィードバックと「これまで」を意識するフィードバックでは効果が逆になる諸刃の剣なので注意。
すでに48%終わったよ・・・モチベーション下がる
あと52%残ってるよ・・・モチベーション上がる
引き寄せの法則の落とし穴
「とにかくポジティブに成功をイメージする」ということがよく言われる引き寄せの法則は危険な点を孕んでいる。
目標が達成できると信じるのは大切だが、目標は簡単に達成できると考えてはいけない。自分はできるだろうという態度ではよくない。
といったように短い本ながら、冗長なエピソード等がなくTipsが詰まっています。
能力の証明ではなく成長に重きを置く「成長ゴール」や「意志力」は有限である話などまだまだTipsがあるので、サクッと読める1冊をぜひどうぞー。
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突然「事業計画作成とベンチャー経営の手引き」のPDFを流し読んだ
このPDFを教えてもらったのでさらっと見てみると、ベンチャー経営者だけでなく組織人に役立つ印象があったのでざっくり全体を流し読みました。
事業計画作成とベンチャー経営の手引き
- ベンチャーを順調に成長させるため、社長は事業計画をどう作成し、日々の経営をどうリードするのか -
http://www.nict.go.jp/venture/4otfsk0000396nc2-att/businessplan_guidance.pdf
総務省のICTベンチャー向け資料だそうです。200ページて。
(ICTって久しぶりに聞いたな。)
独り言
まず最初数ページの”箇条書きが意味をなしていないほどの文章ぎっしりスライド”をみて何かあれな感情が出てきましたが、資料用スライドなのでセーフ
概要
・事業計画の作成
・会社設立
・社内の方針
・経営
・組織構築
・自身の成長
というような全9章の流れになっている。
前半部分は事業計画や創業にどのようなことが必要かというところなので、経営者や経営や事業戦略に関わりたい人はサラッとみると良さそう。後半部分の組織づくりや自身の成長というところは、主語は「社長は・・・」と始まっている文章が多いものの、組織やチームを引っ張る人全てに当てはまるものだったので、チームの長やこれから上にん立ちたい人は見とくとよさそう。
ということで後半部分を中心に、印象に残ってるところをピックアップ
社内の方針決定=事業計画の議論、確定、確認、修正(p91~)
5章にあたる部分でこのあたりから、組織的な話になってくるので組織人に重要。
戦略代替案の評価/経営課題の優先順位決定
検討フォーマットが示されており、イメージが付きやすい。
経営課題ではなくとも課題や優先順位の棚卸しに。ファシリテート本などにはこういったものがよく出てくるが、経営で陥りやすい問題点やそのアプローチとともに出てくるのでイメージしやすい
事業計画の確認、修正、抜本的見直し
「ここまで築きあげてきた資産すべてを持って、今日スピンアウト創業し、3年後の上場をねらおうとする場合の本来の事業計画」を作成してみる。そうすると今何をすべきかがより明確になってくる
なるほど。
効果的な会議
陥りやすい問題点:ただ集まって議論するだけ、結論を出さすになんとなく、発散と蒸し返し・・・
アプローチ:会議リーダーを置く、ホワイトボード使え、何を話す時間なのか、論点がずれたときはフレームワークやロジックツリーが生きる・・・
急成長ベンチャーの組織構築=事業計画を実行する筋肉づくり(p131~)
7章、組織づくり部分。
・仕事のスピード、効率・効果チェックリスト
あわわわ。
人材育成に本気で取り組み、社員の成長を加速させる
「人材育成は、費用がほとんどかからず、しかも素早く成果が出る魔法の杖」だと一刻も早く理解し、本気で取り組むこと
– 「ベンチャーでは人材育成をしている暇などない」という説を唱える人もいるが、これは人材育成についての成功体験が不足しているためと考えられる
なるほど(白目)
エンジニアスキル評価基準の導入
例ではあるものの参考にどうぞ。要求レベル高め(白目)
育成を加速する組織文化とアプローチの確率
1. ポジティブフィードバック
2. アクティブリスニング
3. オーバーコミュニケーション
4. コーチングの徹底
5. アウトプットイメージ作成アプローチの実行
詳しくは本文をどうぞ。
コーチングの話や経営者支店のチェックリスト・会議のリーダーシップ評価チェックリストなど、具体的な表があって便利そう。
社長自身の成長(p169〜)
多いのでタイトルのみ。。。
・メモ書きで頭の整理
・素早く結論を出すための「仮説思考」
・最短で成果を出すための「アウトプット指向」
・物事を明確に整理するための「フレームワーク」
というように、社長だけではなく全人類・・・な内容。
・どうリラックスし、かつトップスピードで走り続けるか
このあたりは生活やお金のためと割り切って働くタイプの方からすると熱すぎるところ。
※抜粋キャプチャ
・部下をうまく活用し、最も重要な仕事に集中できているか
・わかりやすい文章を書こうと真剣に努力しているか
(うあー、このブログの文章うあー。。。)
といった内容がひたすら200ページ書かれているスライド資料です。
前半部分も経営者でなくとも事業全体を見るための一つの視点として知っておくとよいとおもいますし、後半部分は具体的なサンプル等もあって働き方を振り返るのにちょうどよいのではないでしょうか。
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「サボタージュ・マニュアル」をそこそこちゃんと読んだ
本日の流し読み日記です。流し読みよりかは少しちゃんと読みました。
「サボタージュ・マニュアル 諜報活動が照らす組織経営の本質」です。
本の紹介文の通り、CIAの前身の組織が書いていたとされる「サボり」を発生させて敵対組織の力を削ぐためのノウハウをまとめた文章です。
その内容が現代の企業にも当てはまるものであり、、、という解説本です。
概要と感想
このCIAの資料が公開されたころにはネット上で「あ、これうちの会社の状態だ・・・」と話題になったらしく、現代の組織でもあるあるネタとして通用するものとなっています。
例えば、
・形式的な手順を過度に重視する
→手順をチェックするだけの専門職が生まれたり
→目的よりも手順が重視される
・人数を集めた会議が副作用
→声の大きい人に従ってしまう現象がおき、「多数決」にすらならない
→発言のタイミングを伺う、ことの無駄時間
・徹底的な議論
→必要な場合もあるが不確実性の高い現代ではコストが掛かりすぎる面もある
→このあたりは前回の流し読みとも関係しそう
また、効率化を目指すために作られたはずの官僚制が逆に働く機能についての解説など、組織で働く上で参考になることも多そうです。
本のボリュームとしてはそんなに多いものではなく、解説自体は5,60ページ程度などのでササッと読める本になっています。
続編の「アンチ・サボタージュ・マニュアル」もあるようなので、また読んでみたいと思います。
おしまい。
(最近、ブログがスピード重視なので内容薄めだなぁ。)
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「スタンフォードで学んだ 最強の意思決定」を流し読んだ
本日の流し読み日記です。
「スタンフォードで学んだ 最強の意思決定」を流し読んで行きます。
総評
タイトルの「意思決定」だけ見ると頭の整理術とかそう言う関連かと思いがちですが、本書はチームや関係者全体の意思決定をサポートするためのファシリテーションの重要性や具体事例を使ったよい意思決定のための思考手順を紹介している本です。
組織のトップによる即断即決をしてもいいとき・良くないときというような話から始まり、意思決定を遅らせがちな要因とその対策が解説されています。
オリンピックの新国立競技場のデザイン(白紙撤回になったあれ)を例に、実際に意思決定の議論をしてく様子を本の約半分をも割いて解説しているため、かなり具体的で紹介されているフレームワークの活用方法がわかりやすい印象だった。
概要と感想
最初の章では意思決定が遅れたりできなかったりすることの原因をレベルに分けてまとめている。「願望と意思決定」が混在しがちなことや議論が積み上がらない状況の説明など、あるあるな状況を整理し、問題点をまとめている。
次の章でこれらの問題を解決し、自分の意識決定とチーム全体の意思決定をするためのプロセスを7つに分け、細かく説明している
プロセス1:課題の明確化・共有化
プロセス2:論点の洗い出しと意味合いの抽出
プロセス3:3要素の階層化
・・・
これらはファシリテーターの動きを想像させられるものだった。どのような点に注意すると最初の章で出てきたような問題に陥らないかを解説している。
具体的なやり方もでてくるため、一度サラッと読んだだけでは頭に入り切らないので必要なときに読み返すようにしようと思った。
最後の章では新国立競技場建設の論争をモデルケースに実際にプロセスに沿って提案を作る、といったことを行っており、7プロセスの使い方がより詳しくわかるものとなっていた。
全体の感想として、「意思決定」というタイトルではあるが意思決定につながるような「物事の問題解決はこのようにしろ!」というような広い範囲で学びのあるテーマだと感じた。
なんか文章バラバラだなぁ。
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「データ分析チームの作り方」を流し読んだ
久々の流し読み読書日記、今回は「データ分析チームの作り方」です。
総評
近年徐々に成功事例やノウハウの貯まってきつつある「データ分析組織」を作る上で、携わっている人ならぼんやりと考えていることがまとまって言語化されている本だと感じた。
チーム作りを始めための最初の1冊として良いと思った。
逆に言うと全体を俯瞰し、理想的なことを書きすぎているがゆえに「そうは言ってもなぁ」みたいなところもないわけではなかった。
(ざっと流し読みだったので見落としてたらごめんなさい。)
例えば、チーム立ち上げの1名目(責任者)はデータサイエンス事業の全体を俯瞰できてストーリーを描ける必要があるので、理想は外部でデータサイエンス事業実績がある人を連れてこい、とか。
概要・感想
全4章となっており、
1.データ解析の本場米国と日本の決定的な差
2.モダン・データサイエンス
3.分析チームの立ち上げ方
4.チーム運営
となっており、データ事業の現状から始まり徐々にチームの作り方に入っていく流れ。
1,2章はこの手の分野にいる人ならふんわりと抑えておきたい業界動向のようなイメージ。実際にチームに携わる人は3章からが本番。
混同されがちな「データサイエンティスト」「データアナリスト」「データエンジニア」「機械学習エンジニア」などの筆者の定義やそれぞれが追うべきKPIなどがまとまっており、言葉の共通認識をもつために良いと感じた。
それぞれの定義は妥当とおったが、会社により微調整は必要そう。
4章はチーム運営で気をつけることやTipsがまとまっているイメージ。
ページ数の都合もあるかと思うが、一つ一つはサラッとしている感じではあるが、チーム運営に詰まったときにヒントになるポイントとして良いと感じた。
特に「学びの共有回数」を運用指標とする、といったような案はなるほどと思った。
まとめ
データ分析組織を作ろうと思ったときや、設立間もない分析チームに入ったときにざっと読んで考えるべきポイントを整理するのに役立ちそう。