「コンサル一年目が学ぶこと」を流し読んだ
今回の流し読み日記は「コンサル1年目が学ぶこと」です。
概要
コンサルタントに限らず、社会人が普遍的・汎用的なスキルとして身に付けるべきスキルや考えがまとめられた本。
この本自体が優秀なコンサルタントが作った資料のような「当たり前なことを当たり前のようにきれいに言語化された」良い本と思います。
多くのベテランコンサルタントを取材して、共通するものをまとめたとのこと。なので「どこかで聞いたよく言われていること」と思ってしまうものの、そういう「きっちり言語化されており自身を振り返ることができる」良いまとめ本。
4章構成になっており、
- コンサル流話す技術
- コンサル流思考術
- コンサル流デスクワーク術
- コンサル流ビジネスマインド
となっている。
では例の如く気になったところのピックアップ。
ピックアップ
1章
・ファクトで語る、感情で語るのは後で良い
熱意を持ったプレゼンや感情に訴えかけるプレゼンも時には必要だが、それはベテランになってからでも遅くない。ファクト不十分で熱意だけあるようなものは能力を疑われる。
・期待値を常に超える
信頼を得るために必要、そしてコンサルタントが常に行わないといけないのが、期待値を少し超える結果を出し続けること。
そのために期待を把握し、調整することも大切。
2章
・「考え方を考える」という考え方
文中のタイトルまま。アプローチ方法・考え方・段取りを最初に考える、という話。これは作業の順序とかではなくもう一段上の部分のこと。ここは以下引用のコンサルタントの仕事例がわかりやすかった。
コンサルティングというのは、やってみないと何が出てくるかわからないサービスの最たるものです。最終報告書がどういうものになるかは、提案時点では、まるでわかりません。
それなのに、いったいどうすればコンサルティングを依頼する企業に、お金を出そう、と決めてもらえるのか。
コンサル提案は対象の内容を示すわけではなく、どう考えて何を調べたら解決するのかを示すもので、それこそが考え方を考えることだそうです。
・雲雨傘提案
事実、解釈、そこから導かれる推奨アクションを明確にわける。
雲が出てきた(という事実があり)→雨が降るかもしれない(と私は解釈したので)→傘を持って行くと良いです(アクション)
この3つは常に意識しセットで考えること。
これも文中の例で、若手コンサルタントは「何かの調査を依頼される → こんな事例がありました → それは事実なの?筆者の意見なの?あなたの解釈は?どうするべきなの?みたいに詰められる」というような鍛えられ方をするそう。
3章、4章はサラッと目に
3章では
・最終的なアウトプットの枠を作ってから取り組むアウトプットドリブン
・目的を絞った読書術
・作業効率化
など少し具体的なテクニック系の話
4章では
・学生は消費者、社会人は生産者
・早めにアウトプットを出すことは結果として質もよくなる
・コミットメントの高さ
などまさに1年目の心得てきな話
まとめ
自分も出来てないところいっぱいあるなーと振り返れる本。
あらゆる仕事で不確実性がましている時代だからこそ、今後こういったスキルを当たり前のように実践できることが非常に武器になると思います。